
名参謀・黒田官兵衛の長男であり、
合戦で活躍した黒田長政が、
「徳川家康から労いの言葉を受け、
握手までしてもらいました」
と官兵衛に喜び勇んで報告します
てっきり褒められると思った長政
しかし官兵衛が言ったのは
たった一言
『その時、お前の左手は何をしていた』
官兵衛の名参謀ぶりを
表すと言われる一言です
官兵衛に見えていたのは、
賞賛ではなく、
家康の警戒が緩んだ
というチャンスです
この官兵衛の着眼点は
ビジネスにも使えます
成果を出した時ほど、
組織は称賛に浮かれます
賞賛を受け止めるのは
大切ですが、
賞賛に浮かれるのは
一日ぐらいにして、
次の日からは、
次に何ができるかを考えねば
なりません
賞賛の理由を分解し、
次の事業に使える要素を
抜き出すことで
成果を一過性で終わらせず、
積み上がることができます
組織も人も
賞賛に浮かれると
チャンスを逃します
リーダーの仕事は、
目先の賞賛を得ることではなく、
遥か遠くのビジョンの実現
にあるはずです
だから官兵衛は問うのです。
『その時、お前の左手は何をしていた』
と




