本業消滅の危機からの脱出!業態転換で「働く場の創造」の信念を貫き通す

株式会社信越プラントテクノ 代表取締役社長 中野伸一氏に、外部環境による危機的状況から大胆な業態転換に挑戦した信越プラントテクノ、逆境をもミッション実現の好機に変えるマインドと取り組みに迫ります!

【石原】創業間もなくして本業の危機を迎えたのことですが、何があったのでしょうか?

【中野社長】当社は私が独立開業し、新潟県柏崎原子力発電所をはじめ全国の原発にて業務を請け負い、順調に売上を伸ばしてきました。
しかし、東北大震災により原子力発電所は順次停止となり、必然的に売上の大半を占めていた原発の仕事が激減。
創業数年で本業が消滅してしまう危機に直面しました。

【石原】本業の売上が激減していく中、どのように対応したのですか?

【中野社長】もちろん「ある日突然、売上が0になる」ということではなく、徐々に減っていくことはわかっていましたので、その前に何とかしなくてはとずっと考えていました。
石原さんともそんな時に出会いがあり、当社の目指すべき方向性(ビジョン)と、ビジョン実現のための戦略を一緒に考えてもらうことにしました。
そこで掲げたビジョンは、業績を安定させることで社員が安定して働ける会社となること。
そのためには減少していく売上をカバーしていくだけの新たな事業を見出すこと。
そして、創業時に掲げた『働く場の創造』というミッションを実現していきたい、その想いを強くしました。

【石原】ビジョンとミッションを掲げ、どのような戦略を立てたのですか?

【中野社長】新しい事業と言っても、自社の強みと関係のない事業をやっても勝てないと思い、自社の強みである「人を集めるノウハウ」を生かせる事業がないかと探し続けました。
その中で、JA系列の運送業のお手伝いをする機会を得ました。
弊社の社員にはトラック運転手経験者も多く、原発に送り込んでいた人員を運転手への振り替えることができました。
最初は軽作業のお手伝いだけでしたが、中古のトラックを譲り受け、運送業としても事業へ参入。
財務面の整備をしていたことで融資もスムーズに得ることができ、着実に台数も増やすことができました。
結果、運送業の仕事を順調に伸ばすことに成功。原発事業が減少するまでの売上高を超え、当社グループ売上の80%は運送業が占めるまでに成長させることができました。

【石原】コロナ禍明けからの事業展開はどのように考えていますか?

【中野社長】需要が回復していく中で有難いことにたくさんの引き合いをいただいています。
一方で、人員も車両も増え、ここからは安定的に収益を稼いでいける体制の整備づくりが必要です。
本業が消滅してしまう危機も経験したことから、今の現状に甘んじることなく、既存事業の足固めをしっかり行いつつ、新しい事業への可能性も探りながら、「働く場の創造」を実現していきたいと思います。


■社外参謀・石原の考察

揺るがない信念を持ちながらも、外部環境に柔軟に対応してきたことで、本業消滅の危機を乗り越え、新規事業を見事に軌道に乗せた信越プラントテクノ。
理想と現実のはざまで悩む経営者の皆さんにとっても勇気となる事例と考えます。

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