ふくなが皮膚科 院長 福永真未先生に、質の高い医療と経営の両方で、」近江商人の格言「三方よし」を目指すふくなが皮膚科、難題に挑み続ける熱き想いと、高い志を組織へ浸透させる取り組みに迫ります!
【福永先生】地方の診療所の経営は大変で、患者さんの回転率が経営の良し悪しに直結します。
そのため、じっくり患者さんに向き合いたいと思っていたにも関わらず、いつしか情熱を失ってしまった医院を見てきました。
このままでは地域の医療はよくならないとの想いから、ふくなが皮膚科では患者の回転率は二の次に「対話」を重視。
患者さんに「理解」して「実践」してもらうということを最重要視しています。
スタッフが対話力を自発的にアップデートするための院内研修も毎月開催しています。
外部講師を招くだけでなく、毎回持ち回りでスタッフ自身が講師となります。
結果、一人当たりの診療時間は長くなり、数時間お待ちいただくこともあります。にも関わらず、地域の皆さんの支持をいただき、来院数は業界平均の数倍となっています。
滋賀県には近江商人の格言・三方よしがあります。医療でも、患者さん・スタッフ・地域の三方よし この、3つのことを真剣に考え取り組んでいけば、日本一の診療所になることはある意味必然だと思っています。
【福永先生】全国的に女性の賃金水準はまだ低く、有資格者の看護師、医療事務といえども(特に地方都市ともなれば)その給料は驚くほど低い現状があります。
私はこの常識をぶち壊そうと思っていて、ふくなが皮膚科では「5年以内給料倍増計画」を公言しています。
全てのスタッフが「自分らしく」働き続けることが出来るように、正社員、パートスタッフ、フレックスタイム制など、多種多様な働き方を個々の希望をもとに取り入れています。
子育てだけでなく、副業や学業との両立を頑張っているスタッフもいます。
互いに補い合いながらも、それぞれの得意なフィールドを生かし、切磋琢磨することで、診療所に新しい化学反応が生まれ、結果それがさらなる成長に繋がっていく。
これが急成長の鍵となっていますし、今後の成長の土台となると信じています。
【福永先生】ですね(笑)そのため、ビジョンや行動規範、それら全てを石原先生にも相談しながら「ふくながBOOK」に落とし込んでいます。
「ふくながBOOK」とは、全てのスタッフが常に携帯する小冊子で、行動の基盤となる理念やミッションだけでなく、日常業務の細かな決まり事や接遇の指針など、当院の全てが事細かに記されています。
組織図のトップを「ふくながBOOK」とし、全てのスタッフが「ふくながBOOK」を基に行動しています。
それにより、質の高い医療を担保しつつ、次世代にも繋いでいける教育システムが構築していっています。
ゆくゆくはこのモデルを地域の診療所にも提供し、地域医療の活性化にもつなげたいと考えています。
高い理念と高い業績の両立。
できそうでできない難題にあえて挑むふくなが皮膚科。
近江商人の血を引く医療人として、三方よしの経営を目指す活動は、業種業界を超えて多くの企業に勇気を与えてくれる好事例となると確信しています。ぜひご注目下さい!